差別の秘密。

近年日本でもヘイトスピーチなるものが話題になっています。関連してレッテルや決め付けが横行しています。これらの秘密を探るブログです。

2.差別のメカニズム〔2〕偏見は何故起きるのか?

ぼくらはなぜ「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」との偏見を、生み出すのでしょう?

 

じつは、これ、生物の基本メカニズム。生きることそのものの基本システムなのです。

 生物は、単細胞生物であっても、良いことの頻度を上げ、悪いことの頻度を下げようとします。

実に当たり前のことで、餌を多く得たり、危険を避けたほうが生き延びる確率が上がります。

経験したことを学習し、記憶を活用して生き延びようとしてるわけです。

 

これがより高度な知能を持ち、記憶学習の容量が増えた生物は、より多くの得なこと損なことに対応できるようになります。

たとえば、経験したことと似たことを見つけると、近寄ったり避けたりすることが出来ます。

つまり、予測が出来るようになります。

 

f:id:fab4wings:20150502010446g:plain

この予測のうち、悪いことに似た状況を避けようとする性質が、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」(いわゆる偏見)の原型だと考えられます。

 

 

※参照URL 脳や神経を持たない粘菌の情報処理能力を探る

<<戻る進む>>